平成21年度全国大会(沖縄)20句競詠2位受賞作品
                             
                                11月28日:南城市ユインチホテルにて総会・懇親会
                                 29日:世界遺産勝連城址・海中道路・縄文の島々・嘉手納基地・ルネッサンスリゾートオキナワ
                                 30日:琉球村

                                  

                                      琉球藍

                                     

                               ゆうな咲く琉球瓦に朱の家紋

                 太陽石の彫をなぞれば鵯高音

                 新北風や一の曲輪の沖けぶる

                 縄文の柱艶めく小夏晴

                 看板は石斧ハブは穴に入る

                 冬帽子借りて写真に納まりぬ

                 海を背に軍配あさがほ這うて咲く

                 冬涛や岩が塞ぎぬアマミチュー

                 すれ違ふ肩先濡らす冬の洞

                 冬蝶に先を越されてシルミチュー

 

                 荒北風や蓮の葉桐の幹太し

                 島風に適ふブーゲンビリアかな

                 一畝に光を集め花甘藷

                 阿檀の実食べられないと云はれけり

                 海臨むホテル冬灯を(ちりば)める

                 冬日燦しばらく海を見ておりぬ

                 月橘の低き垣根を風抜くる

                 落鷹や琉球藍の甕に罅

                 冬麗や星砂の瓶振ってみる

                                   シーサーの口中覗く神の留守



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