トップへ戻る 新俳句手帳

                    19年 伊豆全国大会競詠20句(07.10.21〜10.23)

              韮山反射炉(幕末の遺跡)→蛭ヶ小島(頼朝遠流の地)→柿田川湧水公園(富士の伏流水)→
              三津港より駿河湾クルージング→大瀬港下船→天然記念物白槙と神池、大瀬神社→岩科小学校
              (社寺風建築、なまこ壁と入江長八の鏝絵)→長八記念館(漆喰鏝絵の名工の墓、鏝絵)
              河津バガテル公園(パリのバガテル公園の姉妹園、薔薇をメインにしたテーマパーク))→天城道の駅

釣舟草

大仁の秋の天より山迫る

ひと際に秋日を受けて受賞せり(句友へ)

反射炉の鋳口に潜む秋の翳

大砲の向きを気にして釣舟草

掛稲の僅かに青し蛭ヶ島

頼朝の流刑の地なり萩の風

秋の富士一瞬我に近づきぬ

都鳥もんどり打つて船を追ふ

海鳥の一羽は秋の光なり

流木の焚火の跡や大瀬浜


秋の潮白を極めて砕けけり

名水のいよいよ澄んで柿田川

湧水に触れんばかりや萩の叢

白龍に見透かされたり秋気澄む

冷まじや朱書の年貢割符状

秋薔薇の未だ蕾でありにけり

束の間の十月桜とすれ違ふ

師の句碑や天城峠の初紅葉

鵙一声迷はず山葵アイスかな

夕富士の確かなる峰冬近し




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